こんにちは!パーソナルトレーナーのゴリラです。
「日本人って海外と比べて筋トレしない人が多く、筋トレが軽視されがち・・・」
こんなイメージを持つ方も多いですよね。
実際、アメリカやイギリスとかに比べると、日本人は圧倒的に筋トレしない人が多いと言われています。
なので今回は、「なぜ日本人は筋トレしない人が多いのか?なぜ筋トレが軽視されがちなのか?」について説明していこうと思います。
Contents
そもそも日本人の筋トレ人口ってどれくらい?

そもそも日本人の筋トレ人口って、海外と比べるとどれくらいの位置にいるのでしょうか?
2016年の読売新聞のデータによると、世界のフィットネスクラブの会員数はこんな感じのようです。

これを見るとわかるのが、日本はフィットネスクラブの参加率は低めで、アメリカの5分の1程度しかいません。
もちろん、日本よりもフィットネス人口が少ない国もたくさんあるのでしょうが、やっぱりアメリカとの圧倒的な差というはどうしても気になりますよね。
そしてこれはあくまで「フィットネスクラブの参加率」です。筋トレ人口ではありません。
ジムでプールやスタジオ・有酸素マシンしか使わない人も多いので、自宅で筋トレする人を含めても筋トレ人口はやはり3%程度しかいないのかもしれません。
日本人が100人いたら3人しか筋トレしている人がいないという事を考えると、正直びっくりするくらい少ないです。
日本人が筋トレしない(軽視する)理由は?

では、そもそも日本人が筋トレしない・筋トレを軽視する理由というのは何なのか?
僕の考えを説明していきたいと思います。
遺伝的に筋肉がつきずらい
筋トレしない理由に、「遺伝的に筋肉がつきずらい」というのもあると思います。
要は、筋トレしても理想の体型になれず、筋トレを挫折してしまうパターンですね。
例えば僕らのイメージの中にも「黒人はマッチョ、アジア人は細い」みたいなのはありますよね。
実際、僕らアジア人は他の人種と比べると筋肉がつきづらい人が多いと言われています。
というのも、僕らの遺伝子には大きく分けて以下の3パターンあります。
- 「XX型」:最も筋肉がつきにくい
- 「RX型」:中間的な筋肉のつきやすさ
- 「RR型」:最も筋肉がつきやすい
細かい話は抜きにざっくり言うと、「RR型なら筋肉がつきやすい!XX型なら筋肉がつきにくい!」ということですね。
そして、世界的にこの3タイプの遺伝子を持つ人の割合はこんな感じだそうです。

実際、僕の友達の外国人とか、「筋トレを始めると恐ろしいスピードでマッチョになっていく」という人が結構います。
筋トレすればどんどんマッチョになっていくとしたら、そりゃもう楽しいですし、結果がでなくて挫折する人も明らかに減るでしょう。
筋トレに挫折する人が減るということは、その分筋トレ人口が増えるということになります。
なお、「自分の運動能力遺伝子がRR型・RX型・XX型のどれなのか」は、「エクササイズ遺伝子キット」を使えば自宅ですぐ検査できます。
付属の綿棒を使い、口の中の粘膜を採取して郵送するだけでOKです。
細身が美の象徴として考えられている
日本人が筋トレを軽視する理由として一番考えられるのは、「細身が美の象徴として考えられている」です。
例えば、男性アイドルは細身の人が多いですし、女性であればモデルのような細身の人を美の象徴として取り上げています。
そもそも筋トレは「自分もこんな風な身体になりたい!」という欲求から始まる人も多いのに、美の象徴が細身だったら筋トレをするという発想になりません。
一方で、海外(特にアメリカなど)ではマッチョな男性、筋肉で引き締まった身体の女性が理想とされますよね。
少なくとも、日本よりは筋肉を好む国が多いと思います。
- 自分もこんな身体になりたい・・・
- 異性にモテたい・・・
そういった欲求から、海外では筋トレ人口もその分多いのかなと思います。
実際、日本では最近筋トレYoutuberが増えてきましたが、筋トレYoutuberがすごく人気になってきた辺りから筋トレ人口が爆発的に増えた気がします。
これも、筋トレYoutuberのような身体に憧れる人が増えたのが理由かなと思います。
今までは筋肉質な人ってほとんど目にする機会がないですし、ハリウッド映画とかだとちょっと遠い存在で親近感が沸きにくいですよね。
それがYoutuberという身近な存在、しかも日本人なのでマッチョが身近な存在になり、筋肉を美の象徴と考える人が増えているんだと思います。
「日本とアメリカの理想体型ってどんな違いがあるのか」このデータが非常に面白いです。
下は「オリジナル体型の写真を、その国の理想体型に加工して変える」という企画です。
これを見ると、理想体型には結構大きな違いがあることがわかります。
【アメリカの理想体型】

適度な脂肪がつきつつ、特に尻回りの丸み・くびれが目立ちます。
筋トレをすると尻回りが大きくなり、くびれも出来やすいので、筋トレとの関連性が大きいような体型に見えます。
【中国(日本)の理想体型】

残念ながら日本の画像は無かったのですが、日本と感覚が近い中国で比較します。
写真をみればわかる通り、まさに日本人が理想とするモデル体型ですよね。
日本人の女性が「とりあえず食事制限して痩せる。筋肉はつけたくない」という考えに至る理由がわかる気がします。
この動画は簡単に言うと、「知らない人とビデオチャットした時に、マッチョな身体を見せたら女性はどういう反応をするのか?」という内容です。
動画を見ると、マッチョな身体を見た瞬間女性がすごくテンションが上がっているのが面白いです。
日本だったら絶対ない反応なので、これを見ても海外ではマッチョは美の象徴として考えられているのが伝わってきます。
筋トレに対する正しい知識がない
日本人が筋トレしない理由に、筋トレに対する正しい知識がないというのがあると思います。
正しい知識がないだけで
- そもそもジムに行って何をやっていいかわからない
- なんとなく筋トレすることで、なかなか成果を得られない
ということが起こっているのかなと思います。
もちろん、そういう時はジムのスタッフが丁寧に教えてあげるのが理想的です。
しかし実際はそうもいかず、「マシンの使い方を何個か教えて後は放置」みたいのがすごく多いので、自分で調べる人じゃないと知識も全然増えません。
筋トレに対する知識がないことが原因で成果を得られず、数か月もたたずに辞めてしまう人も何人か見てきました。
なので、これも日本人で筋トレしない人が多い理由になっているのかなと思います。
ジムの値段が高すぎる
「ジムの値段が高いから通うのやめとこうかな」と思ってしまうことも、日本人が筋トレしない理由の1つかなと思います。
日本のジムってだいたい毎月7,000~10,000円くらいしますよね。
社会人ならまだしも、学生だと気軽に通える値段ではないと思います。
一方で、例えばフィットネス大国アメリカとかだとかなり安い値段でジムに通えます。
地域やジムにもよるようですが、月3,000円もあれば日本の何倍も大きなジムに通えたりします。
安い所だと月1,000円もあれば通えるみたいですね。なので、学生が学校帰りにみんなでジムに行くみたいのも結構あるみたいです。
ジムに気軽に通えるかどうかって筋トレ人口に直結しますから、これもかなり大きな理由になるかなと思います。
フリーウエイトが充実したジムが少ない
フリーウエイトが充実したジムが少ないのも、日本人が筋トレを軽視する理由になるかなと思います。
やっぱり身体作りの基本はフリーウエイトにあると思います。それくらいフリーウエイトって筋トレには欠かせないものです。
それなのに、フリーウエイトが全然できなかったら成果を得られず、筋トレ人口が減ってしまうのも無理はないです。
また、仮にフリーウエイトゾーンがあったとしても非常に狭く、狭いスペースをマッチョ達が占領するみたいなのも結構ありますよね。
正直、筋トレ初心者には近づきずらい空間になってしまうかなと思います。
どのジムもフリーウエイトが充実し、スペースも広かったらマッチョ達で密集することもなく、初心者でも筋トレを始めやすい空気になるかもしれません。
まとめ:日本人が筋トレしない(軽視する)理由って?
【日本のフィットネス人口は?】
- 人口の約3%しか筋トレしていない
- アメリカの5分の1程度の割合
【日本人が筋トレしない理由は?】
- 遺伝的に筋肉がつきずらい
- 細身が美の象徴として考えられている
- 筋トレに対する正しい知識がない
- ジムの値段が高すぎる
- フリーウエイトが充実したジムが少ない
日本人が筋トレしない(軽視する)理由には、色々あることがわかりました。
とはいえ、以前と比べたら筋トレ人口は少しずつ増えてきている印象があります。
日本人の筋トレ人口が増えたらジムの数も増え、ジムの値段も安くなる可能性が高いので、もっと増えてくれることを願います!