こんにちは!ボディビルが大好きなパーソナルトレーナーのゴリラです。
今回は、プロボディビルダーのショーンローデン(Shawn Rhoden)について、経歴や身体の特徴・トレーニング・食事などを詳しく解説しようと思います。
ショーンローデンといえば、2018年にミスターオリンピアで優勝した世界トップのボディビルダーですね。
43歳でミスターオリンピア優勝という史上最年長でチャンピオンになった選手でもあります。
そんな現在話題沸騰中のショーンローデンについて、この記事を通してさらに知ってもらえたら幸いです!
Contents
ショーンローデンのプロフィール
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- 本名:Shawn Rhoden(ショーンローデン)
- 職業:プロボディビルダー
- 出身:ジャマイカ
- 生年月日:1975年4月2日
- 身長:178cm
- 体重(オフシーズン):約120kg
- 体重(オンシーズン):約110kg
ショーンローデンの身体の特徴

ショーンローデンの特徴と言えば、「左右対称の美しい身体」ですよね。
この左右対称さは海外でもかなり評価されており、2018年のミスターオリンピアでは、
「左右対称のショーンローデン VS 背中のフィルヒース」
ということまで言われました。
特に、ショーローデンの腹筋周りはかなり評価されています。
ウエストが細くて完璧なシックスパックを持っているため、正面から見たときの見栄えがめちゃくちゃ良いですね。
これは2018年ミスターオリンピアのフィルヒースとの比較を見るとわかりやすいです(下の写真)。
右のフィルヒースは腹筋周りがあまり良くなく、海外でもかなりバッシングを受けていました。
二人の腹筋周りを比較すると、差は明らかですね。左のショーンローデンの腹筋はまさに完璧の一言です。

一方で、ショーンローデンの短所として海外でもよく言われているのが「背中」ですね。
下の写真は同じく2018年ミスターオリンピアのショーンローデンとフィルヒースの比較になりますが、これを見るとわかりやすいです。
そもそも左のフィルヒースは背中が強いことで有名ではあるものの、二人を比較すると背中のボコボコ感がかなり違いますね。

これはフィルヒースだけでなく、他の選手と比較しても同じですね。
下の写真は左がショーンローデン、右がローリーウィンクラーですが、ショーンローデンはやはり背中のボコボコ感がやや弱く感じます。

ただ、いくら弱いとはいえ、あくまで世界トップレベル選手との比較の話であり、いずれにせよどの部位の筋肉も素晴らしいことには変わりないです。

ショーンローデンの経歴や生い立ち
幼少期時代とアメリカへの移住
ショーンローデン(Shawn Rhoden)はジャマイカのキングストンで生まれました。
昔はボディビルではなく、サッカーやクリケットなどを楽しむ少年だったようです。
しかし、自分の身体が小さいことに常に不満を持っていたようで、1990年(15歳)のときにアメリカに移住した際、自分を守るためにトレーニングを始めました。
相次ぐ負傷
トレーニングを続けて身体が大きくなっていったものの、1993年(18歳)のときに右手の腱を9本断裂する大きなケガをしました。
しかし、諦めずに治療を続けたことで無事回復し、1996年にアメリカのボディビル大会で優勝することができました。
優勝して未来が明るいと思いきや、優勝した6ヵ月後に今度は背中のケガに苦しむことになりました。
アルコール依存症に苦しむ
背中のケガから回復し、今まで同様に大会で素晴らしい成績を収めていました。
しかし、2002年(27歳)のときに父親が肺ガンで亡くなってしまい、悲しみのあまりお酒を飲み始めたことでアルコール依存症に苦しむことになりました。
プロボディビルダーに
アルコール依存症でもボディビルへの思いは失われていなく、友人の説得もあってリハビリを行い、アルコール依存症を克服することができました。
その結果、34歳で念願のプロボディビルダーになることができました。
プロボディビルダーになってからの活躍が素晴らしく、2大大会の成績はこんな感じです。
<ミスターオリンピア>
・2011年 11位
・2012年 3位
・2013年 4位
・2014年 3位
・2015年 3位
・2016年 2位
・2017年 5位
・2018年 1位
<アーノルドクラシック>
・2012年 8位
・2012年ヨーロッパ 1位
・2013年ヨーロッパ 4位
・2014年 2位
・2014年ヨーロッパ 2位
ショーンローデンのトレーニング
ショーンローデン(Shawn Rhoden)のトレーニングメニュー例を1部位ずつご紹介していきます。
全体的なトレーニングの特徴として言えるのが、高重量を狭めの可動域で行うということですね。
また、追い込むためにコンパウンドセットやドロップセットなどのテクニックを多く取り入れているようです。
(これらの用語は後ほど解説します)
胸のトレーニングメニュー
ショーンローデンの胸トレーニングメニューはこんな感じです。
- ケーブルクロスオーバー
- インクラインベンチプレス
+インクラインダンベルプレス
(コンパウンドセット) - ダンベルフライ
- デクラインチェストプレス
<コンパウンドセット法>
2種目をインターバルなしで連続して行うトレーニング方法
胸のトレーニングを見ていて思ったのが、あまり重りを深くまで降ろさないという事です。
下の写真くらいまでしか降ろしていません。だいたい胸から20cm上くらいでしょうか。

インクラインダンベルプレスでも同じですね。下の写真くらいまでしか降ろしていないです。

ただ、重りをあまり降ろさない代わりに高重量を意識してトレーニングしているようでした。
例えば、インクラインベンチプレスの重量は170kgくらいだと思いますが、バーベルを持ったときにプルプル震えながらも補助付きでなんとか上げているように見えました。
ただ、後半の種目になるにつれ重量を減らし、丁寧にトレーニングしているようです。
- 序盤の種目は高重量を意識
- プレス系の種目はあまり深く降ろさない
背中のトレーニングメニュー
- ラットプルダウン
- Tバーロウ
- ダンベルロウ(片手ずつ)
- マシンTバーロウ(ドロップセット)
- パラレルグリップラットプルダウン
- ストレートアームラットプルダウン
<ドロップセット法>
限界まで追い込んだ後、重量を下げて同じ種目をインターバルなしで連続して行う事。
(例:50kgで10回→30kgで10回→10kgで10回など)
背中のトレーニングも胸と同様、高重量を意識して行っていました。
ワンハンドダンベルロウでは、事前に2種目終えているのにもかかわらず約70kgのダンベルを片手にトレーニングしてました。
身体の反動やトレーナーの補助を駆使し、とにかく高重量で攻めているようです。
実際、この動画の中でトレーナーが言っていたのが、「二頭筋を極力使わないように高重量を扱う」ということです。
高重量を扱うことが背中の筋肥大に良いという考えなのかもしれません。
- 二頭筋を使わないように意識しながら高重量を使用
脚のトレーニングメニュー
- レッグエクステンション
- バーベルスクワット
- レッグプレス
- レッグプレス(片足ずつ)
- マシンフロントスクワット
- アダクション
脚のトレーニングもこれまで同様、高重量を扱っています。
レッグプレスとかもう、載せられるところに重りを全部載せている感じですね。何kgなのか想像つきません・・・

ただ、ベンチプレスでもそうでしたが、あまり深く降ろさないなど可動域が狭めです。
スクワットやレッグプレスは、だいたい脚が45~60度くらいになるまでしか降ろしていないように見えました。
レッグプレスが浅いプロボディビルダーは結構いますが、スクワットが浅い方は意外と珍しいイメージです。
また、スクワット2種目レッグプレス2種目と、高強度のトレーニングを多く入れているのも特徴の1つです。
- 高重量を意識している
- スクワットなどの高強度のトレーニングを多めに入れている
- スクワットやレッグプレスではあまり深くまで降ろさない
肩のトレーニングメニュー
- ダンベルショルダープレス
- バーベルショルダープレス(ドロップセット)
- リアレイズ
- バーベルアップライトロウ
- マシンシュラッグ
+ダンベルアップライトロウ
(コンパウンドセットで)
肩のトレーニングも同様、可動域が狭く、高重量を扱っています。
ショルダープレスは下の写真くらいまでしか下げていないです。
ただ、重量は片方50kgほどで15回やっていました。

また、全体的に高レップです。だいたいどの種目も15回くらいやっているようでした。
- 高重量を意識している
- プレス系は可動域が狭め
- 全体的にレップ数がやや多い
腕のトレーニングメニュー
- プレスダウン(ドロップセット)
- スカルクラッシャー
+プレスダウン
(コンパウンドセット) - フレンチプレス
- ダンベルカール
- マシンアームカール(片手ずつ)
- ケーブルプリチャーカール
- バーベルカール
腕のトレーニングは明らかな高重量は使っていませんでしたが、高回数で可動域狭めというのは他の部位と同じです。
- 全体的にレップ数がやや多い
- 可動域が狭め
ショーンローデンの食事
食事1 | オートミール1.5カップ、全卵3個、卵白15個 |
---|---|
食事2 | 鶏の胸肉、ライス、野菜 |
食事3 | ステーキ、ポテト、野菜 |
食事4 | 牛肉、ライス、野菜 |
食事5 | 鶏の胸肉、野菜 |
食事6 | ピーナッツバター&シナモン&オートミール入りプロテインシェイク |
ショーンローデンの食事メニューの一例はこんな感じです。
食事は割と一般的です。
どの食事でも極力タンパク質と炭水化物を両方摂取できるようにし、脂質控えめの比較的クリーンな食事を摂っています。
ただ、最後の食事でオートミールを摂取しているのは1つの特徴です。
夜最後の食事は炭水化物を摂らない選手も多いので!
まとめ:ショーンローデンについて
いかがでしたか?
今回は、ショーンローデン(Shawn Rhoden)について詳しく解説しました。
1975年生まれという事もあり、筋肉をつけるのに年齢は関係ないと教えてくれるような選手ですね。
気になったポイントは是非、自分のトレーニングや食事にも活かしてみましょう!