こんにちは!ボディビルが大好きなパーソナルトレーナーのゴリラです。
今回は、プロボディビルダーのローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)について、経歴や身体の特徴・トレーニング・食事など詳しく解説しようと思います。
ローリーウィンクラーといえば、ミスターオリンピアやアーノルドクラシック上位常連の世界的プロボディビルダーですね。
近年は特に活躍が素晴らしく、来日したこともあるため日本でもかなり知名度が高くなってきていますよね。
そんな現在話題沸騰中のローリーウィンクラーについて、この記事を通してさらに知ってもらえたら幸いです!
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ローリーウィンクラーのプロフィール

- 本名:Egberton Rulove “Roelly” Etienne-Winklaar
- ニックネーム:The Beast
- 出身:オランダ領キュラソー島
- 生年月日:1977年6月22日
- 身長:170cm
- 体重(オフシーズン):約130kg
- 体重(オンシーズン):約120kg
- 腕:58cm
- 太もも89cm
- ウェスト:89cm
- ふくらはぎ:51cm
- 首:48cm
ローリーウィンクラーの身体の特徴

ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)の特徴といったらなんといってもバルクですね。
身長170cmと小柄なのに対し、オフシーズンの体重が130kgと驚くほどの重さです。
中でも、腕のバルクがめちゃくちゃスゴいというのは、海外でも良く言われていることですね。
腕のバルクであれば世界トップレベルといっても良いのではないでしょうか。
また、腕がすごいのもそうですが、肩も丸みを持ったボールのような肩を持っているため、モストマスキュラー(下画像のポージング)の迫力がとにかくすごいです。

参考までに、上の写真はアーノルドクラシック2018でTOP3の選手比較ですが、ローリーウィンクラー(写真真ん中)の肩と腕の迫力が他の2人と比べてもスゴいことがわかるかと思います。
実際、この大会でローリーウィンクラーは優勝しました。

一方で、短所として海外でよく言われているのが下背部です。
上の写真の右にいるウィリアムボナックは下背部が強いことで有名なのですが、彼と比較するとローリーウィンクラー(真ん中)は細く見えてしまいます。
ただ、これは筋量の問題だけでなく、筋肉の付き方の影響も大きいです。
ウィリアムボナックは広背筋が下の方までついており、V字のような背中をしているのに対し、ローリーウィンクラーはT字のような背中をしています。
ボディビルの場合、V字の方が背中の迫力が出てバルクがあるように見えるので、こればかりは仕方無い部分もあるかもしれません。

ローリーウィンクラーの経歴や生い立ち

ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)はキュラソー島というオランダ領の小さな島で生まれ育ちました。
元々ボディビルには強い関心を持っていたようで、地元のアマチュアの大会にはちょこちょこ出場していたようです。
ローリーウィンクラーがボディビルのプロを目指すきっかけとなったのが2004年の交通事故です。
このとき「人生が終わった」と思ったらしく、奇跡的に回復して退院した際に「自分の人生を無駄にしたくない」という強い思いでプロボディビルダーになることを決意したようです。
プロを目指す中で、後にローリーウィンクラーを世界トップにするシビル・ピーター(下写真の右)と出会い、専属コーチになりました。
ローリーウィンクラーが有名になったとき、コーチがムキムキの男性ではなくおばあちゃんのような見た目だったため、すごく話題になったみたいですね。
コーチとともにトレーニングするようになったローリーウィンクラーはどんどんと成績が上がっていき、2009年のNPCアーノルドアマチュアで優勝したことがきっかけてプロカードを手にしました。
最近では、
- アーノルドクラシックオーストラリア2018で優勝
- ミスターオリンピア2018で3位
- ミスターオリンピア2017と2016では6位
と非常に素晴らしい成績を収めています。
ローリーウィンクラーのトレーニング
トレーニング全般で言えるのが、体格に対して扱っている重量が比較的軽いということでした。
その分フォームは丁寧で、筋肉の収縮と伸展を意識している様子が見られます。
また、1種目につき3~4セットで8~12レップやることが多いようですね。
なお、日によってメニューは違うため、あくまでも一例になります。注意してください。
胸のトレーニング
ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)の胸トレーニングメニューはこんな感じです。
- スタンディングチェストプレス
- ベンチプレス
- ワイドダンベルプレス
- インクラインアラウンドザワールド
- スタンディングチェストプレス(アンダーハンド)
- ペクトラルフライ
胸のトレーニングを見ると、バーベルを下げ切ったタイミングで一瞬静止し、胸をしっかりストレッチしている様子が見れました。
また、14kgでダンベルフライをやっているシーンや、50kgでベンチプレスをしているシーンもあり、扱っている重量がかなり軽いのが印象的です。

また、個人的にすごく面白いと思ったのは、ベンチプレスでU字型の変わったバーベルを使用しているということです。
このU字型のバーベルだとより深く胸に下ろすことができるため、胸をさらにストレッチできます。
なお、ローリーウィンクラーはこのバーベルが胸にギリギリ触れるくらいのところまで深く下ろしていました。かなりストレッチを意識していますね。
- ストレッチをとにかく意識している
- 変わった種目が多い
背中のトレーニング
ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)の背中トレーニングメニューはこんな感じです。
- リバースグリップラットプルダウン
- ラットプルダウンビハインドネック
- パラレルグリップラットプルダウン
- Tバーロウ
- ストレートアームラットプルダウン(ライイング)
- ワンハンドダンベルロウ
- シーテッドケーブルロウ
ローリーウィンクラーの背中トレーニングを見ていてまず思ったことが、動作中に身体が前後に揺れないということです。
特にラットプル系の種目は身体を前後に揺らしながらトレーニングする方も結構多いため、すごく印象的でした。
同時に、ラットプル系の種目ではバーを上げ切らないようにコントロールしていました。
おそらく、上げ切ってしまうとテンションが抜けてしまうなどの理由なのでしょう。
また、コーチに肩甲骨をしっかりと寄せてできるだけ収縮するように指導されているシーンもありました。
実際、背中のあらゆる種目で収縮を意識しているように見えるため、特に大事にしているポイントなのだと思います。
- 身体が前後に揺れない
- ラットプル系の種目でバーを上げ切らない
- 肩甲骨を寄せて筋肉を収縮することを意識している
脚のトレーニング
ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)の脚トレーニングメニューはこんな感じです。
- マシンフロントスクワット
+レッグプレス
(コンパウンドセットで) - ウォーキングランジ
- レッグエクステンション
- レッグカール(ライイング)
- レッグカール(スタンディング)
- ヒップアブダクション
- アダクション
<コンパウンドセット法>
2種目をインターバルなしで連続して行うトレーニング方法
脚のトレーニングも全体的に軽めの重量を扱って丁寧に動作を行っているようでした。
上げ切ったときも動作を止めず、常に負荷を抜かないように意識しています。
一方で、スクワットをやっているシーンもあったのですが、スクワットをやるときは常に高重量でやっていたのが印象的でしたね。

このスクワットとか一体どれくらいの重さがあるんだろうという、、、300kgくらいありそうですね。
しゃがむごとにバーベルがぐにゃんぐにゃん曲がっていました。ロニーコールマンを思い出させるシーンです。
- 重りを上げ切ったときも動作を止めず、負荷を抜かないようにしている
肩のトレーニング
ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)の肩トレーニングメニューはこんな感じです。
- ダンベルショルダープレス
+フロントレイズ
+リアレイズ
(トライセットで) - アラウンドザワールドラテラルレイズ
+フェイスプル
+バーベルアップライトロウ
(トライセットで) - ダンベルシュラッグ
<トライセット法>
3種目をインターバルなしで連続して行うトレーニング方法
ローリーウィンクラーの肩トレーニングを見ていて思ったのが、トライセット法などの複数種目を同時にインターバルなしで行うトレーニングをよくやるということです。
今回挙げた例でいくと、ダンベルシュラッグ以外は全てトライセットで行っているようでした。
また、ショルダープレスは限界まで下げ、限界まで上げるといった可動域をとにかく重視している様子が見れました。
下げるときは肩につくまで下げ、上げるときは肘を伸ばしきるまで上げています。


- トライセットを積極的に行っている
- ショルダープレスでは可動域を広くとっている
腕のトレーニング
ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)の腕トレーニングメニューはこんな感じです。
- ダンベルカール(ワンハンド)
- バーベルカール
- プリチャーカール(ワンハンド)
- ハンマーカール
- ディップス
- プレスダウン
- スカルクラッシャー
- フレンチプレス(ワンハンド)
ローリーウィンクラーの腕トレーニングメニューを見ていて思ったのが、収縮と伸展をとにかく意識しているということです。
特に二頭トレーニングでそうなのですが、動作中は常に自分の筋肉を見て収縮と伸展を目で確認していました。
また、下の写真のように、種目によっては自分の筋肉を常に触りながら、筋肉の収縮と伸展を直接確認している様子が見れました。

- 筋肉の収縮と伸展をとにかく意識する
ローリーウィンクラーの食事
食事1 | ホエイプロテイン、オートミール75g、ナッツ |
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食事2 | 卵白10個、ジャガイモ2個、ブロッコリー |
食事3 | 魚300g、白米、野菜 |
食事4 | ミールリプレイスメントシェイク(プロテイン+糖質の可能性が高い) |
食事5 | 白魚210g、サツマイモ |
食事6 | 鶏肉200g、野菜 |
食事7 | ホエイプロテイン、オートミール75g、バナナ |
ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)の食事メニューの一例はこんな感じです。
※食事内容はオフシーズンのものです。
タンパク質はプロテイン・鶏肉・魚から摂っていることがわかります。
炭水化物はイモ類やオートーミール・白米からとっていますね。
食事は全体的にかなりクリーンなもので、脂質を避けた食事をしているようです。
また、特に面白いと感じたのが最後の食事で炭水化物を入れているという事です。
夜寝る前の最後の食事に関してはオンシーズンもオフシーズンも関係なく、炭水化物をとらないボディビルダーが非常に多いので、ここは特徴的なポイントですね。
また、タンパク質も一日300g程度しか摂っていないようで、体重が130kgあるので体重×2.5倍程度の摂取量になります。
アマチュアボディビルダーでも体重の3倍も4倍もタンパク質を摂っている選手も多いですから、意外と少ない事がわかりますよね。
実は2018年に来日したことも!
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実は、2018年にCJBBFというボディビルやフィジークの大会でゲストポーザーとして来日しています。
同時に、スポルテック2018でもサイン会が行われたようで、会場は大盛り上がりだったようですね。
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まとめ:ローリーウィンクラーについて
いかがでしたか?
今回は、ローリーウィンクラー(Roelly Winklaar)について詳しくまとめてみました。
特にトレーニングに関しては参考になる部分も多いかと思います。
気になったポイントは、是非試してみてください!