こんにちは!TOEIC930のゴリラです。
「なぜリスニングができないんだろう?」という疑問を持っている方もいますよね。
リスニングができないといっても、実は原因が色々あるので、原因に合わせた対処法が必要になります。
そこで今回は、リスニングができない原因を8つに分けて、それぞれ対処法を解説していきたいと思います。
Contents
リスニングができない原因は大きく分けて2つある

リスニングができない原因は大きく分けて2つあります。
- 英語の音がそもそも聞き取れない
- 英語は聞き取れるが理解できない
「英語の音がそもそも聞き取れない」というのは非常にシンプルで、何言ってるのかわからないし雑音に聞こえるといったイメージですね。
同時に、「英語は聞き取れるが理解できない」というパターンも存在します。
英語の音は拾えるため、喋っている単語や表現はわかるけど、内容が理解できないといったイメージですね。
僕はこの両方を経験したことがありますし、おそらく英語学習者であれば誰もが両方を経験すると思います。
この2つのリスニングができない原因・対処法はそれぞれ異なるため、2つのケースを分けて解説していきます。
ケース1:英語の音がそもそも聞き取れない
まずは英語の音がそもそも聞き取れない原因と対処法について解説します。
- 「英語が雑音に聞こえる」
- 「一部しか聞き取れず、虫食い状態になっている」
- 「相手がどの単語や表現を使ったのか想像できない」
ここらへんがこのケースに当てはまります。
そして、「英語の音がそもそも聞き取れない」という原因と対処法を簡単にまとめると、こんな感じになります。
- 単語の文字と音が結びついていない
⇒ディクテーションで勉強する - 発音(日本語にない音)がわからない
⇒自分で発音できるように勉強する - 音の変化がわからない
⇒英語の文字を見ながら多聴する
それでは、1つずつ解説していきます。
単語の文字と音が結びついていない
英語の音が聞き取れない原因に「単語の文字と音が結びついていない」というのがあります。
個人的には、これが原因No.1な気がします。
要は、自分の知っている英単語が実際にどのように発音されるかわかってないということですね。
相手の英語が全然聞き取れなかったけど、実は文字にしてみたらすごく簡単だったという経験はありませんか?
これは結局、「自分の想像する発音と実際の発音が全然異なる」という事が大きな原因です。
例えば「hot(熱い)」という単語ですが、
- 日本人の想像するhotの発音:ホット
- hotの実際の発音:ハァット
⇒実際の発音はハに近い
※もちろん、国によっても微妙に発音が異なります
といったように微妙に認識が異なります。
また、有名な社名とかでもこういった発音の違いは結構あります。
例えば、家具量販店のIKEAも結構違いますね。
- 日本人の想像するIKEAの発音:イケア
- IKEAの実際の発音:アイキーア
たぶん、外国人にアイキーアと言われても理解できる人は少ないのではないでしょうか?
こういった認識の異なる発音の単語が英語には無数にあるので、聞き取れない単語の積み重ねで英語が全部雑音に聞こえてしまいます。
対処法
対処法としては「ディクテーション」がおすすめです。
ディクテーションというのは、「読み上げられる英語を文字で書きだす」という勉強法です。
例えば、「How was your day today?」という英語音声を流し、それを文字で書いてみて、正しく聞き取れてるか当てるというイメージです。
ディクテーションをやることで、主に2つのメリットがあります。
- 自分が聞き取れない英語がはっきりとわかる
- 聞き取れなかった英語は繰り返し聞くことで、文字と英語の音が脳内で強く結びつく
そもそも、「自分はどの英語が聞き取れないのかわからない」というのが困るので、どこから手をつけて良いかわからないと思います。
そんな中、ディクテーションであれば「文字で書き出せなかった英語は自分の弱点」というのが明確になります。
聞き取れなかった英語は何回も聞いて覚えれば良いので、この積み重ねで聞ける英語が増えていきます。
なお、ディクテーションをやるなら「スタディサプリ」というスマホアプリがおすすめです。
ディクテーション機能があり、ワンタップで音声も流せ、間違った所は自動で記録してくれるなど、かなり便利なスマホアプリです。
また、ディクテーション以外のリスニング学習やスピーキングの勉強もできるので、アプリ1つで幅広く英語を学べます。
発音(日本語にない音)がわからない
英語の音が聞き取れない原因に「発音(日本語にない音)がわからない」というのがあります。
例えば「R」とか「TH」なんかが有名ですね。
こういった日本語には存在しない音は、僕らの脳が自動的に日本語に近い音に置き換えて理解しようとします。
例えば「R⇒L」、「TH⇒S」のような感じで、間違った音で脳が認識してしまうため、上手く聞き取れない原因になってしまいます。
対処法は?
「日本語にない音は自分で発音できるように練習する」というのが良いです。
要は、英語の発音の勉強をしよう!ということですね。
「自分で発音できない音は聞き取れない」とよく言うように、日本語にない発音を聞き取れるようになりたいなら、自分で出来るようになるのが一番速いです。
「まあ発音の勉強をしなくても、RやTHとかは発音できるようになるか」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、留学生とか耳の良い方は自然と習得できるかもしれませんが、僕みたいな日本に住む一般人では難しいと思います。
さっき説明した通り、RであればLに置き換えて脳が理解しているため、100回聞いてもRはLにしか聞こえないわけです。
この状況で自然と発音を身に着けるのは結構難易度が高いです。
それに、発音が上手くなるとリスニング以外にも色んなメリットがありますし、他の勉強に比べたら比較的短時間で基礎を身に着けられると思います。
なので、発音の勉強は速めに取り掛かっておくのがおすすめです。
なお、発音の勉強法とかは以下の記事で解説しているので参考にしてください。


音の変化がわからない
英語は状況によって音が変化するため、これによって本来聞き取れるはずの英語が聞き取れない事があります。
例えば、「Like」や「Good」といった発音も、前後に特定の単語が入ることによって、「ライク」や「グッド」と発音しなくなります。
【音が連結する例】
- I like you
⇒アイ ライク ユー
⇒アイライキュー
【音が脱落する例】
- Good job
⇒グッド ジョブ
⇒グッジョブ
いくら知っている単語でも、こうも音が変化すると全然聞き取れなくなったりします。
日本語でも「ありがとうございます」を「ありざます」みたいな感じで、早口で言う人もいますよね。
それと同じく、英語でも早口なほど音が連結したり脱落しやすくなります。
よって、ネイティブのような早口な人との会話では、この「音の変化」を理解しないとリスニングがきつくなります。
対処法は?
文字を見ながら、英語音声を大量に聞いて慣れていくのがおすすめです。
例えば、「I like you」という文字を見ながら音声を聞くことで、「I like youはアイライキューっていう発音になるのか」と脳に覚えさせるイメージです。
脳が発音を覚えてしまえば、今後は「アイライキュー」と聞いただけで「I like you」という文字がパッと浮かぶようになります。
この積み重ねで聞ける音を増やしていくイメージですね。
要は文字を見ながら英語音声を聞けばよいので、先ほど紹介した「スタディサプリ」とかを使っても良いですし、やり方は何でもOKだと思います。
また、「海外ドラマを英語字幕付きで見る」という方法とかでも良いと思います。
英語字幕で海外ドラマを理解できる方であれば、ただ楽しんでいるだけで自然と「音の変化」を覚えていけます。


ケース2:英語を聞き取れるが理解できない

次に、「英語は聞き取れるが意味が理解できない」というケースについて解説します。
- 「言ってる単語や表現は聞き取れるけど、会話内容がわかんない」
- 「ゆっくり話してくれればわかるけど、早口だと理解できない」
ここらへんがこのケースに当てはまります。
そして、「英語は聞き取れるが意味が理解できない」の原因と対処法を簡単にまとめると、こんな感じになります。
- 英語のまま理解できていない
⇒スラッシュリーディング&音読&多読で英語脳を鍛える - 英語の理解スピードが遅い
⇒多聴&多読で慣れる - 文法力が足りない
⇒基礎的な文法を復習する - 語彙力が足りない
⇒単語帳やアプリで語彙力を強化する - 話す内容の知識不足
⇒話す内容の知識を深める、勉強テーマを変える
それでは、1つずつ解説していきます。
英語のまま理解できていない
聞いた英語を、毎回頭の中で和訳して理解している人も多いと思います。
ただ、いちいち和訳して理解していると、2つの理由でリスニングや英会話で「英語は聞き取れるが理解できない」という原因になります。
- 和訳すると英語を英語の語順のまま理解できない
- 和訳という作業が必要なので理解に時間がかかる
実際の英会話でテンポ良く話したり、TOEICのリスニングについていけるようになるためには、聞いた英語をその瞬間に理解してかないと間に合わなくなります。
対処法は?
英語を英語のまま理解する「英語脳」というスキルを身に着けるのが良いです。
英語を英語のまま理解できるということは、①英語の語順のまま理解でき②和訳も不要、ということなので英語の理解スピードが一気に上がります。

また、英語のまま理解できれば英文を読むスピードも速くなります。
リスニングとリーディングがテーマのTOEIC試験とかは、英語脳ができるだけでスコアが一気に上がる可能性もあるのでおすすめです。
英語脳は「英語の語順のまま理解する」「英語を和訳しないで理解する」という2つのスキルが必要です。
これを鍛えるには、「スラッシュリーディング」「音読」「多読」という勉強法がおすすめです。
- スラッシュリーディング
⇒英語の語順のまま英語を理解する練習 - 音読&多読
⇒英語を日本語に訳さないで理解する練習
イメージは上のような感じで、英語脳を作るために必要な2つのスキルを効率良く鍛えることができます。
なお、詳しい勉強法については以下の記事で解説しているので参考にしてください。

単純に英語の理解スピードが遅い
たとえ英語脳ができたとしても、そもそも英語の理解スピードがあまりに遅かったら「英語は聞き取れるけど理解できない!」という原因になります。
リスニングでいえば、流れたセリフを理解する前に次のセリフが始まってしまい、理解が追い付かないようなイメージです。
人によって英文を理解できるスピードは全然違うため、このような症状が生まれます。
例えば、英語の文字を読むスピードって人によって全然違いますよね。
TOEICのリーディング試験が時間内に余裕で終わらせれる人もいれば、半分くらいで時間切れになる人もいます。
これはリスニングも同じで、同じ英語音声を聞いたときでも音声速度によって理解できる・できないがはっきり分かれます。
対処法は?
要は英語を理解するスピードを上げれば良いので、たくさんの英語に触れて慣れていくのが一番速いです。
例えば、コンビニのレジ打ちとかも、何年もバイトを続けて慣れていけばどんどん速くなりますよね。
これは英語も同じで、たくさん英語を聞いたり・読んで慣れていくことで英語を理解できるスピードが速くなっていきます。
英語を聞いたり、読んだりして大量の英語をどんどん脳内で処理する練習をすれば良いので、やり方は何でもOKです。
ただ、個人的には海外ドラマ&洋書がおすすめです。
というのも、英語を理解できるスピードを上げるにはそれなりに時間がかかるので、多分楽しくないとなかなか続けられないのではないでしょうか?
海外ドラマや洋書であれば、楽しみながら大量の英語に触れられるので、勉強と言うよりも趣味に近い感覚で学べるのでおすすめです。



文法力が足りない
文法力が足りないと、英語を聞き取れても理解できない原因になります。
例えば日本語でも「私の趣味は筋トレをすることです。」を「筋トレを私ことです。趣味は」と言われると理解するのが一気に難しくなりますよね。
文法を知らないイメージはこれに近くて、たとえ1つ1つの単語が聞き取れても文章の法則が何もわからなければ意味不明になってしまいます。
対処法は?
シンプルに、英文法を勉強するのが良いです。
ただ、リスニングや英会話用であれば大学受験みたいにガチガチにやる必要はないと思います。
特に、英会話なんかは中学で習う文法のような基礎がメインなので、まずは中学時代の英文法をサクッと復習するのがおすすめです。
なお、英文法の参考書であれば「一億人の英文法」がおすすめです。
英会話で使う基礎的な英文法を学べる上、解説がめっちゃわかりやすいです。
実際、文法書の中ではトップレベルに評判の良い良書です。
語彙力が足りない
知らない日本語って、たとえ聞き取れたとしても意味を理解できないですよね。
それは英語も同じで、聞き取れても知らない単語や表現だと理解できません。
もちろん、文脈から推測する事は可能ですが、1つの文章に2つも3つも知らない単語が出てきたらさすがに厳しいので、ある程度の語彙力は必要です。
対処法は?
シンプルに、「語彙力をつける」というのが良いです。
知っている単語や表現が多ければ多いほど、理解できる英文もどんどん増えていきます。
語彙力の付け方は、単語帳を使ってもOKですし、アプリとかでも良いと思います。
話す内容の知識不足
たとえ聞き取れる英語だとしても、話す内容に関する知識が不足していると理解できません。
例えば、IT関連のリスニングを聞くとして、IT関連に詳しい人であれば、結構すんなり理解できますよね。
多少英語力が低くても、詳しいテーマであれば理解できたりします。
ただ、IT関連について全く知らない人が同じ英語を聞いたら、英語力が高くても全然理解できなかったりします。
それほど話している内容に対する背景知識というのは重要で、聞き取れるか・理解できるかに大きく影響します。
対処法は?
これは結構難しくて、話す内容に対する知識を深めるしかないです。
IT関連の英会話やリスニングの機会が頻繁にある方は、IT関連の勉強をするしかありません。
ただ、「今使っているリスニング教材の内容が理解できなくて勉強が進まない!」とかであればテーマを変えるのが良いです。
英語レベルが同じでも、内容が違うだけで聞きやすさが全然違うので、自分に合った内容を選ぶのがおすすめです。
まとめ:なぜ英語が聞き取れない?リスニングができない原因と対処法
- 単語の文字と音が結びついていない
⇒ディクテーションで勉強する - 発音(日本語にない音)がわからない
⇒自分で発音できるように勉強する - 音の変化がわからない
⇒英語の文字を見ながら多聴する
- 英語のまま理解できていない
⇒スラッシュリーディング&音読&多読で英語脳を鍛える - 英語の理解スピードが遅い
⇒多聴&多読で慣れる - 文法力が足りない
⇒基礎的な文法を復習する - 語彙力が足りない
⇒単語帳やアプリで語彙力を強化する - 話す内容の知識不足
⇒話す内容の知識を深める、勉強テーマを変える
今回は、「なぜ英語を聞き取れないのか?」をテーマに、リスニングができない原因と対処法を解説しました。
繰り返しになりますが、リスニングができない原因というのは色々あるため、自分が感じている原因に合わせた対処法が必要になります。
なので、今回お話しした内容で「これ僕じゃん!」と感じたものがあれば、是非今回の対処法を試してみてください!
1.英語を喋れるようになりたいなら必須!
⇒英語初心者におすすめのオンライン英会話はコレだ!
2.ちゃんと良いサービスを選んでますか?
⇒Hulu・Netflix・dTV・Amazon!英語学習に最強なのは?
3.スマホでサクッと英語学習!
⇒TOEIC930の僕がおすすめする英語学習アプリはコレだ!