こんにちは!ボディビルが大好きなパーソナルトレーナーのゴリラです。
今回は、世界的ボディビルダーのカイグリーン(Kai Greene)について
- プロフィール
- 得意部位・弱点部位
- 経歴
- トレーニングメニュー
- 食事メニュー
- アパレル
これらのことを徹底的に解説しようと思います。
この記事を通して、カイグリーン(Kai Greene)についてさらに知ってもらえたら幸いです!
Contents
カイグリーンのプロフィール

- 本名:レズリー・カイ・グリーン(Leslie Kai Greene)
- ニックネーム:プレデター(The Predator)
- 生年月日:1975年7月12日
- 出身:アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン
- 身長:172.5cm
- 体重(オフシーズン):130~141kg
- 体重(オンシーズン):113~129kg
カイグリーンの得意部位・弱点部位
かなり個人的な意見ではありますが、僕が思うカイグリーンの得意部位と弱点部位をお話ししようと思います。
カイグリーンの得意部位

僕が真っ先に思うのが、「背中」です。
特に下背部の発達は本当に素晴らしいと感じます。ここまで3D感のある選手はなかなかいません。
例えば下画像は2016年のアーノルドクラシックの比較画像です。
この年はカイグリーンが優勝、セドリックマクミランが準優勝だったのですが、TOP2でも下背部の発達に明らかな差があるのがわかると思います。

カイグリーンは背中に何か埋め込まれているような、そんな錯覚さえ起こってしまう程の発達ぶりです。
カイグリーンの弱点部位
僕が思いつくカイグリーンの弱点部位は、「僧帽筋」「前腕」です。
実際この2つに関しては、結構海外でも弱点として指摘されているのを見ます。
例を挙げますが、これも先ほど同様、アーノルドクラシック2016のセドリックマクミランとの比較です。
TOP2の2人を比較しても、個人的にはカイグリーンの僧帽筋はややボコボコ感が弱く見えてしまいます。

また、ミスターオリンピア2014を見ても、やはりフィルヒースに比べてカイグリーンの僧帽筋はややボリュームが小さく見えてしまいます。 ちなみにこの年、優勝はフィルヒースで準優勝はカイグリーンでした。
フィルヒースは背面から見たボコボコ感がすごいことで有名な選手ではあるものの、TOP2の比較でも結構顕著にわかる差ですよね。
また、下は前腕ですが、やはりボリュームはカイグリーンの方が小さく感じます。

フィルヒースの前腕にある「ボコッ」というような筋肉が、カイグリーンにはあまり感じられません。

カイグリーンは最高のエンターテイナー

カイグリーンが人気な理由の1つに、「エンターテイナー」という要素があります。
ポージングもダンスをするかのような独特なポージングで、時には衣装を着ながらのポージングなど、独自の路線で人を楽しませています。

特にアーノルドクラシック2016で行った踊るようなポージングは、本当にすごかったです。
観客の盛り上がりも本当にすごく、僕も一瞬でカイグリーンに魅了されました。
カイグリーンの経歴
孤独な幼少期
カイグリーンは1975年にアメリカ合衆国ニューヨーク州のブルックリンで生まれました。
カイグリーンは幼少期からかなり家庭環境が複雑だったようで、実の親からは育ててもらえず、6歳の頃から里子を預かる家庭で生活していたようです。
家庭はもちろん学校生活でもかなり孤独だったようで、誰からも愛されていないと感じているようでした。
学生時代はボディビルに熱中
そんな孤独な状況を救ってくれたのが「ボディビル」だったようです。
学校の先生から勧められたボディビルに熱中し、どんどん孤独を忘れていきました。
カイグリーンは元々芸術に興味があったのもあり、視覚的な芸術であるボディビルが自分の好奇心と見事にマッチしたようですね。
また、幸いにもカイグリーンは優れた遺伝子を持っており、かなりのスピードで身体が大きくなっていったようです。
事実、色んな学生ボディビル大会で次々に優勝を飾っていきました。

18歳、24歳でプロボディビルダーに
カイグリーンは大会に出ては優勝しての繰り返しで、ナチュラルボディビルダーとしては一躍有名になりました。
そして、18歳のときには最年少でナチュラルのプロボディビルダーの資格を得たようです。
プロのナチュラルボディビルダーとしても、出た大会は全て優勝するという偉業を成し遂げました。
その後、さらに上の存在であるIFBBのプロボディビルダーになることに焦点を向けました。
そして、1999年のNPC Team Universe Championshipでの優勝をきっかけに、24歳でIFBBプロボディビルダーの資格を手にしました。
ミスターオリンピアに何度も挑戦するが優勝はできず
IFBBプロに転向後すぐはあまり上手くいかず、5回の大会に出場したけど成績は悪かったようです。
しかしそのままトレーニングを続け、ついに2008年にニューヨークプロで優勝し、さらに2009年にアーノルドクラシックで優勝したことでカイグリーンの名前が知れ渡りました。
それがきっかけで2009年についにミスターオリンピアに出場しました。
しかし結果は4位。その後も2014年まで毎年ミスターオリンピアに出場するも、結果は2位~7位の間をうろうろしているようです。
そして常にカイグリーンの前に立ちはだかり続けたのが「フィルヒース」だったようで、フィルヒースの存在によりカイグリーンはミスターオリンピアで優勝できなかったとも言われています。

カイグリーンのコンテスト成績
<ミスターオリンピア>
年 | コンテスト | 順位 |
2014 | Mr.Olympia | 2位 |
2013 | Mr.Olympia | 2位 |
2012 | Mr.Olympia | 2位 |
2011 | Mr.Olympia | 3位 |
2010 | Mr.Olympia | 7位 |
2009 | Mr.Olympia | 4位 |
<アーノルドクラシック>
年 | コンテスト | 順位 |
2016 | Arnold Classic | 1位 |
2013 | Arnold Classic Europe | 2位 |
2010 | Arnold Classic | 1位 |
2009 | Arnold Classic | 1位 |
2008 | Arnold Classic | 3位 |
カイグリーンのトレーニング
カイグリーン(Kai Greene)のトレーニングメニュー例をご紹介していきます。
なお、カイグリーンの代表的な1週間のスケジュールはこんな感じです。
- 1日目:胸
- 2日目:腕
- 3日目:脚
- 4日目:背中
- 5日目:肩
- 6日目:オフ
1週間のスケジュールは、自身の予定やコンテストまでの残り期間などによって常に変動するため、これはあくまでも一例となります。
また、カイグリーンのトレーニングには以下3つの特徴があると感じています。
- 低重量・高レップ
- セットごとに徐々に重量を増やしていく
- 収縮と伸展を意識した丁寧なトレーニング
特に、「低重量・高レップ」というのはカイグリーンの最大の特徴です。
あらゆる動画の中で、低重量で丁寧に効かせることの重要さを何度も語っており、実際に使っている重量も体格からは考えられないほど軽めです。
その分トレーニングはめちゃくちゃ丁寧なので、「重量じゃなくいかに効かせるか」というのがどれだけ大事か教えてくれるボディビルダーでもあります。
それでは、1部位ずつ詳しく見ていきます。
胸のトレーニングメニュー
カイグリーン(Kai Greene)の胸トレーニングメニューはこんな感じです。
- ダンベルプルオーバー
3セット - インクラインベンチプレス
5セット - ベンチプレス
4セット - インクラインダンベルフライ
3セット
この日の胸トレーニングはマシン系を一切使わず、全てフリーウエイトで行っているようですね。
また、プレス系の種目は「バーベルを深く下ろして胸をストレッチさせる」ということを重視しており、結構参考になるフォームだと思います。
なお、トレーニングの詳細についてはこちらで解説しています。

背中のトレーニングメニュー
カイグリーン(Kai Greene)の背中トレーニングメニューはこんな感じです。
- リバースグリップラットプルダウン
3セット - クローズグリップラットプルダウン
3セット - ラットプルダウン
3セット
ボリュームが結構少ないように感じますが、これは日によるみたいです。
ただ、他の動画でも10セット前後でトレーニングを終えているものもいくつかあったので、カイグリーンにとっては割と一般的なセット数なのかもしれません。
また、背中を単体でトレーニングする日もありますが、「背中+三角筋後部」という組み合わせでトレーニングする日も多いイメージですね。
なお、トレーニングの詳細についてはこちらで解説しています。

脚のトレーニングメニュー
カイグリーン(Kai Greene)の脚トレーニングメニューはこんな感じです。
- ヒップアブダクション
+ボックスステップアップ
3セット - レッグカール(ワンレッグ)
3セット - レッグエクステンション
+レッグカール
3セット - スティフレッグドデッドリフト
3セット - スモウフロントスクワット
3セット - レッグプレス
3セット
カイグリーンは最初に尻やハムストリングを鍛え、最後に大腿四頭筋を鍛えるという流れのようです。
多くの方は最初にスクワットなどの大腿四頭筋を鍛える種目から入るため、通常とは順番が逆ということになりますね。
この順番は「ハムストリングや尻を重視して鍛える」というのが理由のようです。
なお、トレーニングの詳細についてはこちらで解説しています。

肩のトレーニングメニュー
カイグリーン(Kai Greene)の肩トレーニングメニューはこんな感じです。
- サイドレイズ
+フロントレイズ
3セット - マシンリアデルト
4セット - バーベルショルダープレス
5セット - ラットプルダウン(ビハインドネック)
4セット
多くの方はショルダープレスなどのプレス系から入り、サイドレイズなどのレイズ系で〆るという流れが多いのに対し、カイグリーンは完全に逆ですね。
他の動画でも「フライ系⇒プレス系」という流れでトレーニングしている様子はかなり見るので、カイグリーンの好きな順番なのかもしれません。
なお、トレーニングの詳細についてはこちらで解説しています。

腕のトレーニングメニュー
カイグリーン(Kai Greene)の腕トレーニングメニューはこんな感じです。
- インクライントライセプスエクステンション
+インクラインクローズグリップベンチプレス
+インクラインダンベルカール
3セット - トライセプスキックバック
3セット - コンセントレーションカール
3セット - クローズグリップベンチプレス
+バーベルカール(ドラッグカール)
3セット
ぱっと見ボリュームが多いように見えますが、二頭と三頭を両方やっているので実はそこまでボリュームは多くありません。
- 三頭⇒4種目(合計12セット分)
- 二頭⇒3種目(合計8セット分)
というセット数と種目数です。
実際、合計トレーニング時間は約20分と短時間で終わっています。
なお、トレーニングの詳細についてはこちらで解説しています。

腹筋のトレーニングメニュー
カイグリーン(Kai Greene)の腹筋トレーニングメニューはこんな感じです。
- クランチ
1セット - サイドクランチ
1セット - レッグレイズ
1セット - クロスクランチ
1セット
「セット数は少なく・レップ数は多く・種目数は多い」という内容で腹筋をトレーニングしているようです。
なお、トレーニングの詳細についてはこちらで解説しています

カイグリーンの食事メニュー
カイグリーン(Kai Greene)の食事メニューの一例はこんな感じです。
食事1 | パン2枚、卵白4個、ネギ2個、チーズ1/4個 |
---|---|
食事2 | プロテイン2杯、アーモンド28g、アーモンドミルク or ココナッツミルク1カップ、ブルーベリー1カップ |
食事3 | 牛ステーキ170g、キュウリ0.5個、オリーブオイル小さじ1杯、トマト1個 |
食事4 | 鶏の胸肉、くるみ、レーズン、キヌア1/2カップ |
食事5 | マグロのステーキ140g、タラ200g、ヤムイモ2個、バター、パルメザンチーズ大さじ2杯、アスパラガス4本 |
食事回数は1日5回と平均的です。
たんぱく質の摂取量は割と多めで、体重1kgあたり3gほど、1日400g以上摂取するようです。
また、やや炭水化物が少ないような印象を受ける食事ですね。
公開されている食事がたまたま炭水化物が少ないだけという可能性もあります。
ただ、他の動画を見てもいつも鶏の胸肉と野菜を大量に料理し、炭水化物系を大量に作っている様子が写ってないです。

また、ミールプレップも結構やるみたいですね。
大きな鞄に大量の弁当を入れるシーンがちらほら見られます。


カイグリーンのアパレル
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カイグリーンは「DYNAMIK MUSCLE」という自身のアパレルブランドを持っています。
特にこのパーカーはカイグリーンがいつも着ているようなイメージがありますよね。
インスタやYoutube動画でも、結構目にします。
また、アパレルだけでなくサプリメントとかも販売しているようですね。
気になる方はアパレルショップをチェックしてみてください。

まとめ:カイグリーンについて
いかがでしたか?
今回はボディビルダーのカイグリーン(Kai Greene)について、経歴・特徴・トレーニング・食事メニューなどを解説しました。
世界的ボディビルダーのため、トレーニングや食事など、学べるところも多かったと思います。
気になったところは是非、自分のボディメイクにも活かしてみてください!