こんにちは!フィジークが大好きなパーソナルトレーナーのゴリラです。
今回は、プロフィジーク選手のジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)について
- プロフィール
- 身体の特徴
- 経歴
- トレーニングメニュー
- 食事メニュー
これらのことを徹底的に解説しようと思います。
この記事を通して、ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)についてさらに知ってもらえたら幸いです!
Contents
ジェレミーブエンディアのプロフィール

- 本名:Jeremy Buendia(ジェレミーブエンディア)
- 生年月日:1990年10月26日
- 出身:アメリカ合衆国カルフォルニア州ローズビル
- 身長:172.5cm
- 体重(オフシーズン):84kg
- 体重(オンシーズン):79kg
ジェレミーブエンディアの身体の特徴
個人的な意見にはなりますが、ジェレミーブエンディアには以下の3つの特徴があります。
- ウエストと肩幅のギャップ
- T字型の背中
- 長所を強調するポージング
それでは、1つずつ特徴を解説していきます。
ウエストと肩幅のギャップ

ジェレミーブエンディアの最大の特徴といえば、「細いウエストからの広い肩幅」ですね。
ウエストが細くて肩幅が広いので、ギャップが非常にすごいです。まさに「ザ・フィジーク体型」という感じですね。
特に、ウエストの細さは素晴らしいですね。フィジークではかなり有利です。
ウエストの細さは努力ではどうにもならない部分も大きいので、かなり恵まれた才能です。
T字型の背中

ジェレミーブエンディアは背中がT字型のような形をしているのが特徴です。
上の写真は左がブランドンヘンドリクソン、右がジェレミーブエンディアですが、両方ともウエストが非常に細い選手です。
ただ、ブランドンヘンドリクソンは背中の広がりが下の方から始まるので、V字型のような背中に見えます。
一方で、ジェレミーブエンディアは背中の広がりが上の方から始まるため、T字型のような背中に見えます。
V字とT字ではだいぶ印象が違うので、1つの特徴と言ってよいでしょう。
ただ、どちらの背中が有利とかっていうわけではないみたいですね。
実際、2014~2017年は右のジェレミーブエンディアがミスターオリンピアで優勝し、2018年には左のブランドンヘンドリクソンが優勝しています。

長所を強調するポージング

ジェレミーブエンディアはポージングが特徴的です。
多くの選手が右のブランドンヘンドリクソンみたいに正面に身体を向けて立つのに対し、ジェレミーブエンディアは身体を若干斜めに向けます。
これは、斜めに立つことによって細いウエストがさらに細く見えるというのが理由と言われています。
というのも、ジェレミーブエンディアは下の動画でポージングについてこう語っています。
「ポージングは長所を強調し、短所を隠すための手段」
なので、長所のウエストを全面的に押し出すようなポージングをしているのかもしれませんね。
英語にはなりますが、ジェレミーブエンディアはポージングについて下動画で解説しているので参考にしてください。
かなりタメになる話をしているので、フィジークをやっている方は必見です。
ジェレミーブエンディアの経歴
最初はアメフトを楽しんでいた
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)は1990年にアメリカのカルフォルニアで生まれました。
なお、父親がフィリピン人なのでフィリピンハーフのようです。
ジェレミーブエンディアは父がボディビルダーだったこともあり、幼いころからボディビルに対して関心がありました。
ただ、ボディビルを最初からやっていたわけではなく、最初はアメフトを楽しんでいたようです。
ボディビルへの道を決意
負けず嫌いの性格と持ち前の運動神経により、高校時代はアメフトでかなり活躍をしていたようです。
ただ、怪我がひどいという理由と、大学受験に専念しなきゃいけないという理由により、アメフトを引退しました。
高校卒業後はアメフトを再開するのではなく、父親の影響もあってボディビルの道に進むことに決めたようです。
17歳でボディビルの大会で初優勝
高校卒業後、本格的なトレーニングを開始し、17歳にてボディビル大会(the 2010 Contra Costa Championships)で初優勝を飾りました。
このとき、ジェレミーブエンディア本人は「これが俺の進むべき道だったんだ」と確信したようです。
その年は別大会(the 2010 NPC California State Bodybuilding Championships)で3位を獲得し、シーズンを終えます。
21歳でフィジークに転身し、22歳でプロになる
その後も数々の大会で素晴らしい成績を収めてきましたが、21歳でボディビルからフィジークにシフトしました。
それが見事に上手くいき、22歳で出場した「the 2013 NPC Junior USA Championships」の優勝をきっかけに、プロカードを手に入れました。
そしてずっと夢だった「ミスターオリンピア」に向けて準備を始めていきます。
23歳でミスターオリンピア優勝
ジェレミーブエンディアは夢だったミスターオリンピアに2013年で初出場しました。
ただ、結果は惜しくも2位。負けず嫌いの性格もあり、相当な悔しさだったようです。
しかし、その悔しさをバネにして2014年にミスターオリンピアに再挑戦。結果は見事優勝でした。
その後も2015年~2017年まで連続優勝し、ミスターオリンピアのフィジークを4連覇という偉業を成し遂げました。
2017年に大胸筋を断裂

しかし、5連覇を期待される中、2017年にトレーニングで大胸筋を断裂し、手術になってしまいます。
入院中はもちろん、退院後もほとんどまともなトレーニングができなかったようです。
上の写真は手術後の写真ですが、別人のような身体になってしまっています。
その数か月間のトレーニング不足の影響もあってか、2018年のミスターオリンピアでは惜しくも4位となってしまいました。
ジェレミーブエンディアのトレーニング
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)のトレーニングメニュー例を1部位ずつご紹介していきます。
ジェレミーブエンディアはトレーニングのフォームが非常に丁寧で、コーチ(ハニーランボット)も的確な指導をするので非常に参考になります。
なお、あくまでも一例ですが、ジェレミーブエンディアはこんな感じでメニューを組んでいるようです。
- 1日目:肩&二頭
- 2日目:背中&三頭
- 3日目:脚&腹筋
- 4日目:胸&ふくらはぎ
- 5日目:二頭&三頭
- 6日目:オフ
- 7日目:オフ
胸のトレーニングメニュー
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)の胸トレーニングメニューはこんな感じです。
- インクラインダンベルプレス 4セット
- インクラインダンベルフライ 3セット
- ダンベルプレス 4セット
- ケーブルフライ+インクラインプッシュアップ 7セット
多くの人が大胸筋上部の発達が遅れていると言っており、トレーニングも大胸筋上部を中心とした内容になっています。
トレーニングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

背中のトレーニングメニュー
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)の背中トレーニングメニューはこんな感じです。
- ラットプルダウン 4セット×10~15レップ
- ベントオーバーロウ 4セット×10レップ
- シーテッドロウ 3セット×10~15レップ
- リバースグリップラットプルダウン+シーテッドケーブルロウ 3セット×12レップ
- バックエクステンション 4セット×20レップ
背中だけに限らないですが、可動域を広くとり、収縮と伸展をかなり重視したフォームで行っています。
トレーニングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

脚のトレーニングメニュー
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)の脚トレーニングメニューは「レッグプレス」「ウォーキングランジ」「レッグエクステンション」の3つをトライセットで行っています。
<トライセット法>
3種目をインターバルなしで連続して行うトレーニング方法
- レッグプレス
⇒ウォーキングランジ
⇒レッグエクステンション - レッグエクステンション
⇒ウォーキングランジ
⇒レッグプレス - レッグプレス
⇒ウォーキングランジ
⇒レッグエクステンション - レッグエクステンション
⇒ウォーキングランジ
⇒レッグプレス - レッグエクステンション
⇒ウォーキングランジ
⇒レッグプレス - レッグエクステンション
⇒ウォーキングランジ
⇒レッグプレス - レッグエクステンション
⇒ウォーキングランジ
⇒レッグプレス
- 合計セット数は7セット
- レップ数は10~20だが、回数は決まっておらず全ての種目で限界まで行う
- 全てトライセットで行う
こんな感じで、1セット目と3セット目だけレッグプレスとレッグエクステンションの順番を入れ替えています。
トレーニングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

肩のトレーニングメニュー
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)の肩トレーニングメニューはこんな感じです。
- ダンベルショルダープレス 5セット×10~15回
- サイドレイズ 3セット×5,4,3,2,1+5回
- バーベルフロントレイズ 4セット×10~15回
- ケーブルフェイスプル+バーベルリアレイズ 4セット×12~15回
- バーベルサイドレイズ 4セット×12~15回
また、ジェレミーブエンディアは広い肩幅を作るために三角筋中部を最も重要視しているとのことです。
実際、レイズ系の種目では真っ先にサイドレイズから始めており、その理由も三角筋中部を刺激したいからだそう。
トレーニングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

腕のトレーニングメニュー
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)の腕トレーニングメニューはこんな感じです。
【上腕三頭筋】
- クローズグリップベンチプレス 4セット
- オーバーヘッドトライセプスエクステンション 3~4セット
- リバースグリッププッシュダウン 4セット
- オーバーヘッドケーブルエクステンション+プッシュアップ 7セット
【上腕二頭筋】
- スタンディングケーブルフェイスカール 7セット
- ダンベルハンマーカール 3~4セット
- スパイダーカール 3~4セット
なお、この日は二頭と三頭を同じ日にやっていますが、「二頭&肩」「二頭&胸」「三頭&背中」など色々な組み合わせがあるようです。
トレーニングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

腹筋のトレーニングメニュー
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)の腹筋トレーニングメニューはこんな感じです。
- インクラインリバースクランチ
- エルボートゥーニー
- レッグリフト
- バイシクルクランチ
- ①~④までインターバルなしで行う
- 4種目終了後、インターバルを45~60秒とる
- セット数はトータルで3セット
- どの種目も限界まで行う
ジェレミーブエンディアの腹筋は全て自重で行っていますが、10回程度で限界を迎えるくらい丁寧に効かせながら行っています。
可動域が広く、全体的に動きもかなりゆっくりです。
トレーニングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

ジェレミーブエンディアの食事メニュー
ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)の食事メニューの一例はこんな感じです。
<食事メニュー1>
食事1 | 卵白1カップ、牛肉85g、オートミール0.5カップ、ブルーベリー0.25カップ |
---|---|
食事2 | 鶏の胸肉170g、玄米1カップ |
食事3 | 白身魚170g、さつまいも170g |
食事4 | 鶏の胸肉170g、白米0.75カップ |
食事5 | 白身魚170g、さつまいも85g |
食事6 | 牛肉230g、アスパラガス200g |
これは2018年にジェレミーブエンディアが公開した減量食になります。
食事はフィジーク選手としては一般的で、高たんぱく質で低脂質のクリーンな食事を摂っていますね。
また、各食事ではタンパク質と炭水化物を同時に摂取するようにし、最後の寝る前の食事だけ炭水化物を抜いているようです。
また、減量中の別の食事も公開されています。
<食事メニュー2>
食事1 | 卵白1カップ、オートミール0.5カップ |
---|---|
食事2 | ホエイプロテイン40g、りんご1個、アーモンド24粒 |
食事3 | 鶏の胸肉230g、さつまいも200g |
食事4 | 牛肉230g、アスパラガス200g |
食事5 | 白身魚230g、アスパラガス200g |
食事6 | ホエイプロテイン50g、オートミール80g、ハチミツ大さじ1杯 |
こちらは先ほどとは違い、寝る前に炭水化物を摂取しています。
また、炭水化物を摂らない食事も多いですね。
食事1と2で内容が違っているのは、大会までの期間やジェレミーブエンディア本人の減量の進行具合によって食事を変えているというのが理由になります。
毎回同じような食事をするのではなく、臨機応変に対応していくのが一般的です。
また、ジェレミーブエンディアはコーチがいて、毎朝コーチに自分の身体の写真と体調を伝えることで、食事を決めていくそうです。
さすがプロといわんばかりの、驚きの食事の徹底ぶりですね。

まとめ:ジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)について
いかがでしたか?
今回はフィジーク選手のジェレミーブエンディア(Jeremy Buendia)について、経歴・特徴・トレーニング・食事メニューなどを解説しました。
特に、トレーニングはかなり丁寧なので参考になる部分も多いかと思います。
是非、気になったところは自分のボディメイクにも活かしてください!

