こんにちは!ボディビルが大好きなパーソナルトレーナーのゴリラです。
今回は、プロボディビルダーのビッグラミー(Big Ramy)について、経歴や身体の特徴・トレーニング・食事などを詳しく解説しようと思います。
ビッグラミーといえば、ミスターオリンピアやアーノルドクラシック上位常連の世界的プロボディビルダーですね。
上位の中でも特に優勝候補として注目が集まっており、知名度もどんどん上がってきています。
そんな現在話題沸騰中のビッグラミーについて、この記事を通してさらに知ってもらえたら幸いです!
Contents
ビッグラミー(Big Ramy)のプロフィール
View this post on Instagram
- 本名:Mamdouh Mohammed Hassan Elssbiay
- ニックネーム:Big Ramy
- 出身:エジプト
- 生年月日:1984年9月16日
- 身長:178cm
- 体重(オフシーズン):約140kg
- 体重(オンシーズン):約130kg
- 腕:60cm
- 太もも90cm
ビッグラミー(Big Ramy)の身体の特徴

ビッグラミーの最大の特徴と言えば「バルク」ですね。
他の選手と比較しても、バルクがすごいのは明らかであり、登場シーンとかもまるで戦車が入ってくるかのような感覚になります。
実際、体脂肪を極限までそぎ落としたコンテスト体重で130kgもあり、ちょっと常識では考えられないバルクです。
また、特にバルクがすごいと言われているのが「脚」です。
下の写真はミスターオリンピア2018の様子なのですが、他の選手と比較してもビッグラミー(真ん中)の脚のサイズが一回り大きいことがわかります。

実際、海外でも脚のサイズはかなり評価されてて、「伝説の脚」とまで言う方もいますね。
一方で、海外でも短所としてよく挙げられるのが「ふくらはぎ」です。
下の写真はミスターオリンピアを7連覇したフィルヒースとの比較ですが、ふくらはぎのサイズもカットもビッグラミーはやや劣っているのがわかるかと思います。

また、筋肉と筋肉の「セパレーション」があまりよくないという意見も多いです。
<セパレーション>
筋肉と筋肉の境目。境目がはっきりしていると筋肉がくっきり見える。

例えば、上の画像はフィルヒースとの比較ですが、ビッグラミーの長所である脚に関して、サイズはビッグラミーの方が大きいことがわかります。
ただ、セパレーションがあまり良くなく、ぱっと見でフィルヒースの方がインパクトが強く見えてしまいますね。
これは筋肉の付き方などの体質的の問題もありますし、絞りが甘いなどのコンディション的な問題もあるでしょう。
ただ弱い部分というのは、あくまで世界トップレベル選手との比較の話であり、いずれにせよどの部位の筋肉も素晴らしいことには変わりないですね。

ビッグラミー(Big Ramy)の経歴や生い立ち

ビッグラミーは1984年9月16日にエジプトで生まれ、漁師としてずっと働いていました。
漁師を続けていく中で、2003年にウエイトトレーニングにハマり、ボディビルにどんどん興味を持っていきました。
ちなみに、好きなボディビルダーはドリアンイェーツやビクターマルティネスのファンだったようです。
その後、クウェートにある「Oxygen Gym」で本格的にトレーニングを始めるようになり、2012年にアマチュアオリンピアで優勝しました。
そのコンテストのおかげもあり、プロカードも手に入れました。
そして2013年から毎年ミスターオリンピアに出場するようになり、2015年からはアーノルドクラシックにも出場するようになりました。
2大会の成績はこんな感じです。
<ミスターオリンピア>
・2013年 8位
・2014年 7位
・2015年 5位
・2016年 4位
・2017年 2位
・2018年 6位
<アーノルドクラシック>
・2015年ブラジル 1位
・2015年ヨーロッパ 4位
・2016年ヨーロッパ 2位
・2017年ヨーロッパ 1位
ビッグラミー(Big Ramy)のトレーニング
ビッグラミーのトレーニング例を1部位ずつご紹介していきます。
胸のトレーニング
ビッグラミーの胸トレーニングメニューはこんな感じです。
- スミスマシンインクラインプレス
- マシンライイングチェストプレス
- インクラインダンベルプレス
- ケーブルクロスオーバー
胸のトレーニングを見ていて思ったのが、重りを上げ切らないということです。
特にインクラインベンチプレスで感じたのですが、バーベルは胸に触れるまでしっかり下げるのに対し、上げるときは下の画像くらいまでしか上げません。
加えて、上げたポイントで静止(休憩)せずに即バーベルを下げるなど、負荷が抜けないようにトレーニングすることを意識しています。

なお、インクラインベンチプレスは210kgで6レップやっており、限界を振り絞って上げていたように見えたので、最初の種目は高重量を狙っているのでしょう。
そして、次のチェストプレスからは低重量で丁寧にトレーニングをしています。
- バーベルを上げ切らず、負荷が抜けないように意識している
- 最初の種目だけはとにかく高重量で攻めている
背中のトレーニング
ビッグラミーの背中トレーニングメニューはこんな感じです。
- リバースグリップラットプルダウン(ドロップセットで)
- シーテッドロウ
- シーテッドロウ(別のマシンを使って)
- シーテッドロウ(片手ずつ)
- シーテッドケーブルロウ
<ドロップセット法>
限界まで追い込んだ後、重量を下げて同じ種目をインターバルなしで連続して行う事。
(例:50kgで10回→30kgで10回→10kgで10回など)
背中のトレーニングを見ていて思ったのが、マシンを使ったローイング系の種目が多いという事です。
ベントオーバーロウやチンニングなどの人気種目はやらず、この日はマシン系のローイング種目を中心に攻めていました。
また、シーテッドロウではお尻がベンチから浮いて身体が若干前傾するまで腕を伸ばしてから引いていました。
引くときも限界まで引いていたので、とにかく広い可動域をとり、筋肉の収縮と伸展を意識してトレーニングしているようです。
また、種目によっては引ききった後に1秒~2秒程静止し、限界まで収縮するような様子も見れました。
- 可動域を広くとる
- 筋肉の収縮と伸展を意識する
脚のトレーニング
ビッグラミーの脚トレーニングメニューはこんな感じです。
- レッグカール(ドロップセットで)
- レッグプレス(ナロースタンス)
- スクワット
脚のトレーニングはマシン系から入り、最後に高重量のスクワットで攻めるという流れです。
種目数は少ないですが、その分1種目1種目をかなり追い込んでトレーニングしているようでした。
また、レッグプレスをナロースタンス(足幅が狭い)で行っていたのが印象的でした。
ナロースタンスでレッグプレスを行うと、外側広筋により刺激が行き、脚の広がりがつくような鍛え方をできます。


※上画像の赤い部分が外側広筋です。
また、最後のスクワットでは220kgを担ぎ、高重量で脚を攻めていました。
ただ、高重量といってもフォームはかなり丁寧で、脚から負荷が抜けないように膝を伸ばしきらずに動作を行っています。
- 1種目1種目を限界までしっかり追い込む
- 最初にマシン系を、最後に高重量のスクワットを行う
- スクワットでは負荷が抜けないように膝を伸ばしきらない
肩のトレーニング
ビッグラミーの肩トレーニングメニューはこんな感じです。
- マシンショルダープレス
- サイドレイズ
+フロントレイズ
+リアレイズ
(トライセットで) - リバースインクラインショルダープレス
- マシンシュラッグ
<トライセット法>
3種目をインターバルなしで連続して行うトレーニング方法
マシンショルダープレスがかなり印象的で、
ふつうに3レップス行う
→10秒くらいかけてゆっくり上げる
→ふつうに3レップス行う
といった動作を繰り返していました。
かなり軽めの重量を扱っているようでしたが、だいぶキツそうでしたね。
また、ショルダープレスだけでなく、他の種目でも重量は比較的軽めです。
ただ、そのかわり高回数で丁寧に効かせているようです。
- 低重量で丁寧に効かせている
腕のトレーニング
- ダンベルカール
- フレンチプレス(ワンハンド)
- バーベルカール
- ナローベンチプレス
- ハイケーブルカール
+プレスダウン(ワンハンド)
(スーパーセットで)
<スーパーセット法>
拮抗する筋肉(胸&背中や二頭&三頭など)をインターバルをおかずに連続してトレーニングする方法
腕のトレーニングメニューで特徴的だったのが、二頭→三頭→二頭と順番に鍛えていくことです。
二頭を2種目、三頭を2種目いれ、最後にスーパーセットで1種目ずつやって終了という流れです。
また、トレーニングはレップ数を多めにやっており、大体の種目でレップ数が15回程度ありました。
腕のトレーニングは、比較的高レップを意識しているように思います。
- レップ数を多めに設定している種目が多い
ビッグラミー(Big Ramy)の食事
食事1 | 卵白12個、全卵3個、サツマイモ220g |
---|---|
食事2 | ライス140g、鶏の胸肉220g |
食事3 | プロテインシェイク |
食事4 | 全卵4個、サツマイモ220g |
食事5 | 玄米1合、鶏の胸肉220g、パイナップル |
食事6 | サーモン280g、白米0.5合 |
食事7 | ステーキ280g、グリーンサラダ |
食事8 | プロテインシェイク、ピーナッツバター2杯 |
ビッグラミーの食事メニューの一例はこんな感じです。
※食事内容はオフシーズンのものです。
食事内容を見ると、寝る時間に近づくにつれ、炭水化物が減っていっているのがわかります。
また、野菜を意外と食べていませんね。
毎食のように野菜を入れるボディビルダーも多いですが、ビッグラミーの場合は1食しかとっていません(たまたまかもしれませんが)。
加えて、食事回数が8回とかなり多いのもポイントです。
まとめ:ビッグラミー(Big Ramy)について
いかがでしたか?
今回は、ビッグラミーについて詳しくまとめてみました。
トレーニングや食事など、参考にできる部分に関しては是非自分でも試してみてください!